うちなーぐち
「ないちゃー」と「やまとんちゅ」
昨日コメントで内間兄々(にぃにぃ)に訊かれた
「ないちゃー」と「やまとんちゅ」の違い、ですが。
これは、両方とも「沖縄人ではない人、本土の人」を指す言葉です。
漢字を当てはめると「内地人」「大和人」ということ。
最近はほとんど同じように使われてますすが、
昔は「ないちゃー」という呼び方には、
ちょっと差別的な響きがあった、と聞いたことがありました。
でも、どういう使い分けをしていたのかはよくわからない……
と思っていたところ、沖縄作家の仲村清司氏が
昨日ちょうどカラカラにいらしていて、
いっしょに呑んでいたので訊いてみたところ、
「なるほどー」という事実が判明しました。
そもそも、「やまとんちゅ」というのは、
そのまま「大和人」、日本本土の人、という意味。
で、「ないちゃー」というのは、沖縄に住んでる大和の人、
という意味だったんだそうです。
つまり、沖縄の人たちが、沖縄以外から移住してきた人を
「あれは〈ないちゃー〉だからねぇ」という風に言ってたらしいです。
あれですね、もしかすると、日本で海外の人を普通に指すとき
「アメリカ人」とか「ドイツ人」とか、「外国人」って
言うのと同じ意味なのが「やまとんちゅ」。
で、日本に来た海外の人のことを「ガイジン」って
言うようなニュアンスなのが「ないちゃー」、だったんではないでしょうか。
ところが、本土から来る「ないちゃー」がどんどん増えてきて
呼び方もだんだん浸透してきて、
本人たちも「自分はないちゃーです」とか言うようになって、
「やまとんちゅ」と「ないちゃー」の区別がなくなってきた、
ということのようです。
今では「やまとんちゅ」と言うほうが、ちょっとカタいというか
「大和の人」っていう差別感(というか区別感)があって、
「ないちゃー」のほうが、親しみを込めて使われている、
という説もあります。
沖縄に住んでいて、沖縄に詳しかったり沖縄を好きな
県外出身者のことを「島ないちゃー」って言ったりしますが、
これは、もともと移住者を「ないちゃー」って言ってたことから考えると
意味がカブってるということになります。
でも、「島んちゅ」「島唄」「島酒」「島らっきょ」っていうくらい
「島」がアタマに付くものは、沖縄の名物だったり馴染みや愛着のあるものだったりするので、
「島ないちゃー」って呼称はすごくいい呼び名なんじゃないか、って気がします。
てなわけで、そんな「島ないちゃー」の大先輩、仲村清司氏の新刊が出てます。
双葉社から発行の『沖縄チャンプラ亭』。
移住9年分をまとめた、読み応え十分、
でもパラパラ気楽にも読める面白いエッセイ集です。
沖縄に関するいろんな発見が詰まってますよ。
「ないちゃー」と「やまとんちゅ」の違い、ですが。
これは、両方とも「沖縄人ではない人、本土の人」を指す言葉です。
漢字を当てはめると「内地人」「大和人」ということ。
最近はほとんど同じように使われてますすが、
昔は「ないちゃー」という呼び方には、
ちょっと差別的な響きがあった、と聞いたことがありました。
でも、どういう使い分けをしていたのかはよくわからない……
と思っていたところ、沖縄作家の仲村清司氏が
昨日ちょうどカラカラにいらしていて、
いっしょに呑んでいたので訊いてみたところ、
「なるほどー」という事実が判明しました。
そもそも、「やまとんちゅ」というのは、
そのまま「大和人」、日本本土の人、という意味。
で、「ないちゃー」というのは、沖縄に住んでる大和の人、
という意味だったんだそうです。
つまり、沖縄の人たちが、沖縄以外から移住してきた人を
「あれは〈ないちゃー〉だからねぇ」という風に言ってたらしいです。
あれですね、もしかすると、日本で海外の人を普通に指すとき
「アメリカ人」とか「ドイツ人」とか、「外国人」って
言うのと同じ意味なのが「やまとんちゅ」。
で、日本に来た海外の人のことを「ガイジン」って
言うようなニュアンスなのが「ないちゃー」、だったんではないでしょうか。
ところが、本土から来る「ないちゃー」がどんどん増えてきて
呼び方もだんだん浸透してきて、
本人たちも「自分はないちゃーです」とか言うようになって、
「やまとんちゅ」と「ないちゃー」の区別がなくなってきた、
ということのようです。
今では「やまとんちゅ」と言うほうが、ちょっとカタいというか
「大和の人」っていう差別感(というか区別感)があって、
「ないちゃー」のほうが、親しみを込めて使われている、
という説もあります。
沖縄に住んでいて、沖縄に詳しかったり沖縄を好きな
県外出身者のことを「島ないちゃー」って言ったりしますが、
これは、もともと移住者を「ないちゃー」って言ってたことから考えると
意味がカブってるということになります。
でも、「島んちゅ」「島唄」「島酒」「島らっきょ」っていうくらい
「島」がアタマに付くものは、沖縄の名物だったり馴染みや愛着のあるものだったりするので、
「島ないちゃー」って呼称はすごくいい呼び名なんじゃないか、って気がします。
てなわけで、そんな「島ないちゃー」の大先輩、仲村清司氏の新刊が出てます。
双葉社から発行の『沖縄チャンプラ亭』。
移住9年分をまとめた、読み応え十分、
でもパラパラ気楽にも読める面白いエッセイ集です。
沖縄に関するいろんな発見が詰まってますよ。
この記事へのコメント
はじめまして。
私は数年前に離島に移住してきたないちゃーです。なので、自分のことは「島ないちゃー」と思っていました。
ところが、最近その意味が違うことがわかりました^^;私の住んでいる島では「島ないちゃー」とは、ないちゃーを真似ている島んちゅのことを意味するそうです。
私は数年前に離島に移住してきたないちゃーです。なので、自分のことは「島ないちゃー」と思っていました。
ところが、最近その意味が違うことがわかりました^^;私の住んでいる島では「島ないちゃー」とは、ないちゃーを真似ている島んちゅのことを意味するそうです。
Posted by suzu at 2005年11月16日 20:56
suzuさん、コメントありがとうございます。
そうなんですか。そういう使い方は初めて聞きました。
「島ないちゃー」はたぶん最近になって出来た造語だと思うので、
使い方が場所によって違うのかもしれませんね。
私はこちらで、沖縄生まれ育ちの友達に
「よーこは島ないちゃーだからねえ」とときどき言われたりしてますよ。
ないちゃーを真似てるっていうのは「やまとぅふーじー」とか、あと、ないちゃーっぽく喋ることを「ないちゃーむーにー」と言うみたいです。
suzuさんはどちらのほうの島にお住まいですか?
島によって、言葉の使い方がいろいろ違うっていうのも面白いですよね。
そうなんですか。そういう使い方は初めて聞きました。
「島ないちゃー」はたぶん最近になって出来た造語だと思うので、
使い方が場所によって違うのかもしれませんね。
私はこちらで、沖縄生まれ育ちの友達に
「よーこは島ないちゃーだからねえ」とときどき言われたりしてますよ。
ないちゃーを真似てるっていうのは「やまとぅふーじー」とか、あと、ないちゃーっぽく喋ることを「ないちゃーむーにー」と言うみたいです。
suzuさんはどちらのほうの島にお住まいですか?
島によって、言葉の使い方がいろいろ違うっていうのも面白いですよね。
Posted by よーこー at 2005年11月17日 11:55
コメント遅いですか?
住職こと、にぃにぃですが、
本土の方のエッセイとか、
沖縄の言葉にまつわるエピソードは、
沖縄の人間でもかなり笑えます。
知り合いのドクターの奥さん・・・
本土の方ですが、スーパーでの、
「袋に入れましょうね~」という言葉に、
今でも違和感があるそうです。
××しましょうね~。
沖縄標準語と言われる
標準語と思って使われている言葉は、
困惑の原因ですが、
このエピソードは、何時聞いても
爆笑しますよ!
今度、準備していてよ!
廻っていくから・・・・(笑)
住職こと、にぃにぃですが、
本土の方のエッセイとか、
沖縄の言葉にまつわるエピソードは、
沖縄の人間でもかなり笑えます。
知り合いのドクターの奥さん・・・
本土の方ですが、スーパーでの、
「袋に入れましょうね~」という言葉に、
今でも違和感があるそうです。
××しましょうね~。
沖縄標準語と言われる
標準語と思って使われている言葉は、
困惑の原因ですが、
このエピソードは、何時聞いても
爆笑しますよ!
今度、準備していてよ!
廻っていくから・・・・(笑)
Posted by 住職 at 2007年04月03日 23:16
住職さん、いつもありがとうございます。
コメントへのレスがおそくてすみません。
「しましょうね~」に違和感(と好感)があるという話は、
先日、「うない」でインタビューした
椎名誠さんも言ってましたよ。
「言葉」の話は、このブログでも
機会をみて、また取り上げたいと思ってます。
今後もよろしくです~。
コメントへのレスがおそくてすみません。
「しましょうね~」に違和感(と好感)があるという話は、
先日、「うない」でインタビューした
椎名誠さんも言ってましたよ。
「言葉」の話は、このブログでも
機会をみて、また取り上げたいと思ってます。
今後もよろしくです~。
Posted by ながみねようこ at 2007年04月17日 13:53