長嶺陽子の「うちなーじらぁ」日記

沖縄人(うちなーんちゅ)と結婚して沖縄移住したライターの、うちなー発見ブログ。タイトルの「うちなー」は「沖縄」、「じらぁ」は「顔」とか、「○○風」って意味もあります。つまり、私がだんだん「うちなーじらぁ(沖縄顔)」になっていく様子をレポート(?)する身辺雑記です。

うちなーぐち

ニービチパーティー!

今日は宜保聡さん賀川理英さんのニービチ(=結婚)パーティーです。
若手紅型(沖縄の伝統的な染色技法)作家の2人。
ライブハウスで行われたパーティは、バンド演奏も盛りだくさんで、
とっても楽しくて素敵なパーティでした。
ほんとにめでたいめでたい。

ところで、うちなーぐちでは結婚のことを「ニービチ」って言うんですね。
「ニービチパーティ」って、案内のハガキをもらったときは
「ニービチ? 新しいビーチパーティ?」とか言って
連れ合いに阿呆扱いされましたが。

で、じゃあなんで結婚のことをニービチというのか?
これは「根引き」という言葉が語源らしいですね。
由来はいくつかの説もあるようですが、
「結婚をためらって木にしがみついた(あるいは登った)女性を
どーしても妻にしたいと思った男が、木の根っこごと引っこ抜いた」
って話らしいです。
根っこごとって……そんな無茶な。
それじゃ人身強奪だろ。
と思うんですが、そういう言葉が古くから「結婚」の意味で根付いてるっていうのは
面白いなーと思いました。

ちなみに、沖縄の言葉は
母音の「え」が「い」に、「お」が「う」に変化します。
あと、「き」が「ち」になるんですね。

だから、
根引き(ねびき)→にびち→にーびち になる。

で、
沖縄(おきなわ)→うちなわ→うちなー なんですね。

たとえば、美しいということをあらわす、「ちゅら」という言葉も、
もとは「清らかな」という意味で
清ら(きよら)→ちゆら→ちゅら というわけ。

この母音の変化の法則、
知ってる人はもう当然知ってることなんでしょうけど、
考えてみると、見事にどの沖縄言葉にも当てはまるんで面白いです。

これは語源は何? と思うような沖縄言葉(うちなーぐち)も
この法則から推理すると語源が想像できたりして
(単に想像なのでぜんぜん当たらない場合もありますが)。
「なるほどー」とか「おー、こういうことなの?」とか思って
一人でニヤニヤしてたりします(不気味?)。

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プロフィール
ながみねようこ
ながみねようこ
2005年春に、突然、沖縄に「長男嫁」として移住。それまで東京で編集・ライター業を長年経験していた身で、「まさか沖縄に住むとは思わなかった!」と、「これが運命だった!」の、両方を日々感じつつ、マイペースで、ライター業と泡盛専門居酒屋「カラカラとちぶぐゎ~」の店員を勤めつつ、うちなーライフを邁進中。2005年秋には、「泡盛マイスター」の資格試験に挑戦して、取得しました。2006年2月には、インタヴューを担当した沖縄で初めての本「下地勇/心のうた」も刊行。また、2006年から2011年春までは琉球新報の生活マガジン「うない」の編集長も担当しました。現在フリーで編集・取材・原稿などのお仕事など引き受けております。
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