長嶺陽子の「うちなーじらぁ」日記

沖縄人(うちなーんちゅ)と結婚して沖縄移住したライターの、うちなー発見ブログ。タイトルの「うちなー」は「沖縄」、「じらぁ」は「顔」とか、「○○風」って意味もあります。つまり、私がだんだん「うちなーじらぁ(沖縄顔)」になっていく様子をレポート(?)する身辺雑記です。

本とかマンガとか

マンガ事情雑感@沖縄

沖縄は基本的に、雑誌の発売日というのが遅い。
雑誌・書籍は船便で届くからなんですね。
雑誌って基本的に全国統一の発売日のはずで、
月刊誌や週刊誌の発売日は遅れたりずれたりしない、というのが、
一般的約束なんだけど、沖縄は完全に「例外」という感じ。

なんの話なのかというと、
私はけっこう「マンガ」が好きで、
少年誌、青年誌、少女マンガも含めて、
月刊誌、週刊誌をかなりの頻度で買うほうなんです。

が、しかし。
例えば、私が愛読してる「週刊モーニング」は、
木曜日発売の週刊マンガ誌なんだけど、
沖縄で売られるのは、だいたい、土曜日。
それも、本屋やコンビニによってけっこうまちまちで、
日曜午後ぐらいになってから店頭にならぶ場合もある。
台風なんか来てたら、もっと遅れる。
「いつ入荷しますか?」と訊いても、はっきりしない場合も多い。
で、週明けの月曜とか火曜に探しに行くと
「売り切れました」と言われてしまうこともある。

そうするとどうなるかというと、
マンガ雑誌を買う習慣というのがだんだんなくなるんですね。
マンガ誌というのは、連載目当てで買うわけで、
ときどき買えない、という状況があると、読む気がだんだん失せていくわけです。

沖縄の人はこういう雑誌事情にどう対応しているのかと
うちの連れ合いに訊いてみたところ、
「近所の本屋に取り置きしてもらって、毎週まとめて取りに行って読む」
んだそうです。
そうなのか。それなら読み飛ばしはないよなあ。
というわけで、私はこのところダンナの実家で
マガジンとジャンプとサンデーを読ませてもらってます(笑)。

で、これが本題なんですが、
そうやって沖縄在住になってから、マンガ誌チェックの頻度が下がっていたところ、
久しぶりに『YOUNG YOU』という女性向けマンガ誌を見たら、
「20年間のご愛読ありがとうございました」
となっていて、とてもびっくりしたわけです。

『YOUNG YOU』というのは、集英社の大人向け少女マンガ誌(矛盾のある形容ですが)。
映画化も決まって人気のある『ハチミツとクローバー』という恋愛マンガや、
槇村さとる、岩館真理子など『マーガレット』系少女マンガで育った
中年女子(これも矛盾)のツボにはまるマンガ誌なわけです。

私はほぼ、創刊から20年来の読者だったもので、
いきなりの休刊、に気づいたときはけっこうショックでした。
ヒット作もあるんだのにね。
やっぱり出版界は不況なのかね。
それとも「大人の女性向け少女マンガ」という矛盾のあるジャンルは
矛盾もあるだけに、あんまり商売にならないのかなあ、
などと考えたんでした。

という、オチもなんにもないつぶやき。

オチの代わりに。
沖縄を描く小説家で池永永一さんという人の作品が私はとても好きなんですが、
最初に読んでいたく感動した「パガージマヌパナス(わが島のはなし)」(文春文庫)
という話が少女マンガになっていた、ということを、最近、知りました。

マンガ事情雑感@沖縄

これ。講談社KCデザート、作者は栗原まもる。

小説のマンガ化って、けっこうがっかりするものが多いけど、
これはかなり楽しめました。
マンガならではの笑い入れ方の要素と、原作の雰囲気が合っていた。

ちなみにこれは、アマゾン(インターネットの本屋さん)で買いました。
送料はかかるけど、沖縄の本屋に在庫がなさそうな本や、古本も買えるっていうのは
かなり便利なことに気づいてしまった……。

ということで、発売日の遅さにちょっと悩む
沖縄のマンガ好き(本好き)としては、
これからネット本屋の利用が増えそうです
(おサイフが許す範囲でね)。

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この記事へのコメント
コミック誌を買うという行為自体が、通勤やコンビニセットになっている文化なのです。ですから心配しないでもそのうち買わなくなります。一種の依存症だったと気が付くと思いますよ。
沖縄で暮らしてみると、他にも都会の生活で気が付かないうちに依存していたことっていっぱいあったことに気が付くと思います。
Posted by ぴらつか at 2005年10月22日 05:30
なるほど-、確かに。
そういえば、通勤電車と週刊誌って完全にセットでしたね。
今は雑誌もコミックも選んで買ってるし、
「読みたい」と思ったものはちゃんと探せばだいたい手に入るから、
いい状況なのかもしれません。
>都会の生活で気が付かないうちに依存していたこと
いっぱいあるだろうなー。
じっくり考えてみます。
Posted by よーこー at 2005年10月22日 08:35
YOUNG YOU、休刊だったんですね! 先日、槇村さとるの連載を立ち読みしたとき「続きは○○(別の雑誌)でどうぞ」とか書いてあったので不思議に思ってたんですが、雑誌自体がなくなるんだったとは。(^^;)

でも確かに、最近、コミックは単行本で読む(連載は読まない)という人も多いそうです。書評家が、連載中のマンガの最新ネタを原稿で取り上げたら「コミックが出るのを楽しみにしていたのに、ネタバレになるようなこと書くな」と苦情が殺到したとか……。(^^;)

私は文春を毎週買い、コーラス(一条ゆかり目当て)とKISS(のだめカンタービレ目当て)を立ち読みしてますが、沖縄と東京を往復してると、「前の回を(東京で)読んでから、次の回を(沖縄で)読めるまで」に、思いがけず時間が空いて、わじわじ~することがあります。(^^;) 特にGW、4月末発売のはずのコーラスがGW明けまで読めなかったのは辛かった~!(笑)
Posted by kuu at 2005年10月22日 12:08
kuuさん、「プライド」と「のだめ」を立ち読み、ということは、私とマンガの好みが近いです!
「プライド」私も読み飛ばしがあって、最近コミックスで買ってしまいました……。
ちなみに、私の中でこのところ最も好きな少女マンガ家は(少女マンガ以外も描いてるけど)、よしながふみです。
Posted by よーこー at 2005年10月23日 22:31
わ、よしながふみ! 「愛がなくても喰っていけます」1冊しか読んでないのですが、好きですあのセンス!(笑) ちなみに彼女、どうやら阿佐ヶ谷に住んでいるらしく、あの本にはウチからチャリンコ圏内の店がたくさん載っていて嬉しかったっす。まだあまり探検してませんが。。。
Posted by kuu at 2005年10月25日 20:18
今更ながらですが、今年になって「西洋骨董洋菓子店」よんで面白さにかんどーしました。ぜひ読んでみてくださいな
Posted by よーこー at 2005年10月28日 18:40
 
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ながみねようこ
ながみねようこ
2005年春に、突然、沖縄に「長男嫁」として移住。それまで東京で編集・ライター業を長年経験していた身で、「まさか沖縄に住むとは思わなかった!」と、「これが運命だった!」の、両方を日々感じつつ、マイペースで、ライター業と泡盛専門居酒屋「カラカラとちぶぐゎ~」の店員を勤めつつ、うちなーライフを邁進中。2005年秋には、「泡盛マイスター」の資格試験に挑戦して、取得しました。2006年2月には、インタヴューを担当した沖縄で初めての本「下地勇/心のうた」も刊行。また、2006年から2011年春までは琉球新報の生活マガジン「うない」の編集長も担当しました。現在フリーで編集・取材・原稿などのお仕事など引き受けております。
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