泡盛・酒
泡盛メモ
ちなみに、以下は、試験前に覚書として、自分なりに教本や調べたものをまとめたもの。
「基礎入門編」という感じですが、「泡盛」ってこんなお酒ですよ、ってことで、ちょっとご紹介。
Q.「泡盛」とはどういうお酒?
A.泡盛は沖縄で500年以上にわたってはぐくまれてきた、日本最古の蒸留酒です。
基本的にはタイ米を原料としています。
黒麹菌を用いた米麹(=蒸した米に麹菌を生やしたもの)と水を原料とし、
発酵させたものを単式蒸留機で蒸留したお酒で、
焼酎乙類(本格焼酎)と呼ばれるものと同じ仲間です。
黒麹菌だけを使い、古酒(クース)などの文化を持つ、沖縄独特のお酒です。
Q.なぜ、泡盛には黒麹菌が使われるの?
A.黒麹菌はカビの一種で、胞子の色が黒褐色の菌です。
黒麹菌は蒸した米の中で増殖して、米を糖化し、クエン酸を多く生産します。
黒麹菌が生産するクエン酸は、もろみを腐らせる雑菌を抑える効果があり、
高温多湿の沖縄でのお酒の生産に適しています。
また、黒麹菌によって、泡盛独特の風味が生まれています。
黒麹菌の酵素はよく米を糖化するので、収量良く泡盛を作ることができます。
(※ちなみに、焼酎などで使われている白麹菌は、黒麹の変異種として、大正12年に九州で開発されたものです。)
Q.減圧蒸留と常圧蒸留の違いってなんですか?
A.減圧蒸留、というのは、蒸留器の内部の圧力を大気圧よりも下げることで、
低い温度でもろみが沸騰することにより、低温のまま蒸留する仕組みです。
低温のままなので、もろみの成分が熱分解されず、焦げ臭がつきにくく、
沸点の高い油性成分などは蒸留されにくくなります。
そのため、風味の軽い、ソフトで飲みやすい仕上がりになりますが、
原料の特性が反映されにくいという面もあります。
常圧蒸留は、通常の大気圧での蒸留で、麹や酵母の油成分など、
香りが出る成分も含めて蒸留されます。
古酒にしたときの熟成効果は常圧蒸留のほうが出やすいので、
伝統的な泡盛作りの主流は常圧蒸留になっています。
Q.古酒(クース)とはどんなお酒?
A.泡盛を3年以上貯蔵し、熟成させたものを、古酒(クース)と言います。
3年以上貯蔵した泡盛が50%を超えて入っていれば、「古酒」と呼ぶことができます。
(沖縄県酒造組合連合会の自主基準では古酒の年数や割合も表記することになっています。)
泡盛は、年月をかけて熟成させることで、より香味がよくなるお酒です。
古酒の熟成には、水とアルコールが組み合わさって、味が丸くなっていく物理的熟成、
空気を呼吸することで香味成分を変化させよい香りを増していく化学的熟成など
があります。
Q.甕で熟成した古酒と、ビンのまま熟成した古酒の違いは?
A.泡盛はビンのままでも、甕でも熟成できるお酒です。
ただし、熟成の中で、空気を呼吸することによっておこる化学的熟成は空気を通さない
ビンでは起こりにくいものです。ビンの熟成は、アルコールと水が合わさって味が丸くなり、
柔らかで軽い香味の古酒になります。
一方、甕貯蔵は、アルコールと水が合わさる物理的変化に加えて、空気呼吸による
化学的熟成で香味成分が変化します。
また甕からは揮発成分が蒸発することで、アルコール成分が若干低くなると共に、
香気成分が濃縮され、落ち着いた、甘い香りや深みのある香りになります。
さらに、甕作りに使用した陶土の無機成分が溶け出ることもあり、
甕貯蔵はビンに比べて豊かで幅の広い香りと味わいになります。
Q.泡盛のルーツは? どこから伝わってきたお酒なの?
A.泡盛は500年以上の歴史を持つお酒です。
14世紀、沖縄では琉球王朝の時代だった頃に、中国との交易に付随して、
シャム(現在のタイ)との貿易が1420年ごろから始まりました。
そして、15世紀始めに、シャムから南ルートで輸入された蒸留酒「ラオロン」が、泡盛の
ルーツだという説があります。
しかし、最近では、中国を横断して福建省から蒸留酒が伝わったという北ルート説や、
東南アジアの広い範囲に蒸留酒が伝わったあとに、沖縄にも伝わという説など、
さまざまな説があり、どれが正しいかはまだわかっていません。
「基礎入門編」という感じですが、「泡盛」ってこんなお酒ですよ、ってことで、ちょっとご紹介。
Q.「泡盛」とはどういうお酒?
A.泡盛は沖縄で500年以上にわたってはぐくまれてきた、日本最古の蒸留酒です。
基本的にはタイ米を原料としています。
黒麹菌を用いた米麹(=蒸した米に麹菌を生やしたもの)と水を原料とし、
発酵させたものを単式蒸留機で蒸留したお酒で、
焼酎乙類(本格焼酎)と呼ばれるものと同じ仲間です。
黒麹菌だけを使い、古酒(クース)などの文化を持つ、沖縄独特のお酒です。
Q.なぜ、泡盛には黒麹菌が使われるの?
A.黒麹菌はカビの一種で、胞子の色が黒褐色の菌です。
黒麹菌は蒸した米の中で増殖して、米を糖化し、クエン酸を多く生産します。
黒麹菌が生産するクエン酸は、もろみを腐らせる雑菌を抑える効果があり、
高温多湿の沖縄でのお酒の生産に適しています。
また、黒麹菌によって、泡盛独特の風味が生まれています。
黒麹菌の酵素はよく米を糖化するので、収量良く泡盛を作ることができます。
(※ちなみに、焼酎などで使われている白麹菌は、黒麹の変異種として、大正12年に九州で開発されたものです。)
Q.減圧蒸留と常圧蒸留の違いってなんですか?
A.減圧蒸留、というのは、蒸留器の内部の圧力を大気圧よりも下げることで、
低い温度でもろみが沸騰することにより、低温のまま蒸留する仕組みです。
低温のままなので、もろみの成分が熱分解されず、焦げ臭がつきにくく、
沸点の高い油性成分などは蒸留されにくくなります。
そのため、風味の軽い、ソフトで飲みやすい仕上がりになりますが、
原料の特性が反映されにくいという面もあります。
常圧蒸留は、通常の大気圧での蒸留で、麹や酵母の油成分など、
香りが出る成分も含めて蒸留されます。
古酒にしたときの熟成効果は常圧蒸留のほうが出やすいので、
伝統的な泡盛作りの主流は常圧蒸留になっています。
Q.古酒(クース)とはどんなお酒?
A.泡盛を3年以上貯蔵し、熟成させたものを、古酒(クース)と言います。
3年以上貯蔵した泡盛が50%を超えて入っていれば、「古酒」と呼ぶことができます。
(沖縄県酒造組合連合会の自主基準では古酒の年数や割合も表記することになっています。)
泡盛は、年月をかけて熟成させることで、より香味がよくなるお酒です。
古酒の熟成には、水とアルコールが組み合わさって、味が丸くなっていく物理的熟成、
空気を呼吸することで香味成分を変化させよい香りを増していく化学的熟成など
があります。
Q.甕で熟成した古酒と、ビンのまま熟成した古酒の違いは?
A.泡盛はビンのままでも、甕でも熟成できるお酒です。
ただし、熟成の中で、空気を呼吸することによっておこる化学的熟成は空気を通さない
ビンでは起こりにくいものです。ビンの熟成は、アルコールと水が合わさって味が丸くなり、
柔らかで軽い香味の古酒になります。
一方、甕貯蔵は、アルコールと水が合わさる物理的変化に加えて、空気呼吸による
化学的熟成で香味成分が変化します。
また甕からは揮発成分が蒸発することで、アルコール成分が若干低くなると共に、
香気成分が濃縮され、落ち着いた、甘い香りや深みのある香りになります。
さらに、甕作りに使用した陶土の無機成分が溶け出ることもあり、
甕貯蔵はビンに比べて豊かで幅の広い香りと味わいになります。
Q.泡盛のルーツは? どこから伝わってきたお酒なの?
A.泡盛は500年以上の歴史を持つお酒です。
14世紀、沖縄では琉球王朝の時代だった頃に、中国との交易に付随して、
シャム(現在のタイ)との貿易が1420年ごろから始まりました。
そして、15世紀始めに、シャムから南ルートで輸入された蒸留酒「ラオロン」が、泡盛の
ルーツだという説があります。
しかし、最近では、中国を横断して福建省から蒸留酒が伝わったという北ルート説や、
東南アジアの広い範囲に蒸留酒が伝わったあとに、沖縄にも伝わという説など、
さまざまな説があり、どれが正しいかはまだわかっていません。