詩集　『念ずれば花ひらく　/ 坂村真民』　より
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　　　　　　　　　　　　「一番いい人 」


　　　　　　　　何も知らない人が
　　　　
　　　　　　　　一番いい
　　　　
　　　　　　　　知っても忘れてしまった人が
　　　　
　　　　　　　　一番いい
　　　　
　　　　　　　　禅の話もいらぬ
　　　　
　　　　　　　　念仏の話もいらぬ
　　　　
　　　　　　　　ただお茶を飲みながら　
　　　　
　　　　　　　　鳥の声を聞いたり
　　　　
　　　　　　　　行く雲を仰いだり
　　　　
　　　　　　　　花の話などして帰ってゆく人が
　　　　
　　　　　　　　一番いい
　　　　
　　　　　　　　別れた後がさわやかで
　　　　
　　　　　　　　過ぎた時間が
　　　　
　　　　　　　　少しも惜しくない人が

　　　　　　　　一番いい


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このところ縁あって「深呼吸する言葉」というのを続けていて、
こうしたブログとか、仕事でしている編集やライターの仕事以外でも
ぼちぼちと、言葉と向き合う作業、というのを日々、やっているんですが、
その中で、「ＴＯＫＯ」さんという方と知り合いになることができました。
（ネットの上で、ですが）、
彼女が発する言葉には、共感するところが多いです。
で、上記の詩は彼女のブログの中で引用されていたもの。

今の自分の心に、すごく、しみました。

この詩を、自分の中に残したいなあ、と思って、自分のブログにも転載させてもらいました。

ＴＯＫＯさんの深呼吸和歌集「空は青いよ大丈夫」も発売になってます。
http://www.onbook.jp/bookd.html?bid=0108

「深呼吸する言葉」についてはこちら。