長嶺陽子の「うちなーじらぁ」日記

沖縄人(うちなーんちゅ)と結婚して沖縄移住したライターの、うちなー発見ブログ。タイトルの「うちなー」は「沖縄」、「じらぁ」は「顔」とか、「○○風」って意味もあります。つまり、私がだんだん「うちなーじらぁ(沖縄顔)」になっていく様子をレポート(?)する身辺雑記です。

「さようなら、2006年」

これは、12月29日付けで、琉球新報朝刊に載ったもの。
半年間担当させてもらっていた「落ち穂」の最後の原稿でした。
ここに書いたことは、今年、このブログの文章を書いていても思っていたことです。
ここに、再録しておきます。

今年もブログをのそきに来てくれたみなさん、
どうもありがとうございました。
来年は、さらにマメな更新と内容の充実を目指して精進したいと思います。
みなさん、どうか、よいお年を。

****************

2006年も残すところあと二日。いよいよ押し詰まってきました。「まだあれもこれも終わってなーい!」「大掃除もまだだわ!」「年賀状出してないー!」と叫んでいる人はいませんか? それは私です。

ところで、年末と言えば、あちらこちらで今年の大きなニュースが振り返られる時期。今年はなんだか、暗いニュースや「これからの沖縄は、日本は、世界は、どうなるんだろう?」と考え込んでしまうニュースが多かった気がします。けれど、私自身としては、そういう現実を他人事ではなく、自分に繋がる「現実」として受け止め、いろいろな角度から考えてみることが必要なのだ、ということを改めて認識した「発見」の一年でもありました。テレビのニュースで切り取られ、流れているものだけが「現実」ではない、ということ。新聞でも雑誌でも、書かれる場所によって「現実」はさまざまな形に変わるのだということ。これまで、何気なく、たくさんの情報に触れている中で、知らず知らずのうちに、自分で判断をせずに「ふーん、そういうものなのか」と思ってしまっていたことがあまりにも多い、と私は今更ながら気づき、非常に反省したのです。

実は、それは、「うちなーゆみ」として、生まれて初めて沖縄に暮らし、この地の自然や生活、社会に実際に触れて、それまでの「イメージとしての沖縄」との大きなギャップに気づいたという経験から生まれた感覚かもしれない、と思います。

情報をうのみにせず、他人事ではない現実として認識するためには、できる限り自分の目で見て、体験して、自分の心が動いたことが何なのか、何故それが心を動かしたのかを一生懸命考えてみるしかないのではないか、と思っています。上すべりではない言葉、考え、それをどう培っていくのか……それは新しい年に向けて、いや、人生においての大きな課題だと思います。

半年間、この欄を担当させていただいたことは、言葉を紡ぐことの意味を考える大きな契機になりました。拙い文章を読んでいただいた皆様、ありがとうございました。そして、またどこかでお会いできますように。
(12月29日琉球新報朝刊掲載)

この記事へのコメント
明けましておめでとうございます。
昨年は病悪化に御協力ありがとうございました。

今年も宜しくお願いします。
Posted by N丸 at 2007年01月01日 11:58
あけましておめでとうございます☆
今年もブログ、チェックしていきます(*´∀`)ノ゚
久し振りに会えるといいですね♪
沖縄にも行けるようにお金貯めます。。。(笑)
今年もよろしくお願いします!
Posted by りえ☆ at 2007年01月03日 17:47
N丸さん
今年もよろしくお願いします!!
また沖縄でたくさんお会いできるのを楽しみにしています。
今年も美味しいものたくさん食べて、
みんなで楽しく飲みましょうねー!

りえちゃん
コメントありがとう~。
今年はぜひ会いたいですね。
沖縄に遊びに来てね!
Posted by ながみねようこ at 2007年01月03日 19:56
 
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ながみねようこ
2005年春に、突然、沖縄に「長男嫁」として移住。それまで東京で編集・ライター業を長年経験していた身で、「まさか沖縄に住むとは思わなかった!」と、「これが運命だった!」の、両方を日々感じつつ、マイペースで、ライター業と泡盛専門居酒屋「カラカラとちぶぐゎ~」の店員を勤めつつ、うちなーライフを邁進中。2005年秋には、「泡盛マイスター」の資格試験に挑戦して、取得しました。2006年2月には、インタヴューを担当した沖縄で初めての本「下地勇/心のうた」も刊行。また、2006年から2011年春までは琉球新報の生活マガジン「うない」の編集長も担当しました。現在フリーで編集・取材・原稿などのお仕事など引き受けております。
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