2006年02月04日

「ウチナー口再発見」

新聞・沖縄タイムスの木曜日の文化欄に連載されている
上原正稔氏の「ウチナー口再発見」が面白い。
ウチナーグチ(沖縄の言葉)意味や由来をひとつひとつ検証しているコラム。
私などはまだまだ、知らないウチナーグチが多いのだけど、
少し聞きかじって「これはなんでこういう風にいうのだろう?」と
ギモンに思っていたことが、とても明解に解説されていて、
「なーるほどー!」とヒザを打つような気持ちよさがある。

たとえば、
子供を甘やかすとか、子供がぐずってわがままをいうことを
「フンデーする」というのを聞いたことがあって
「フンデーって一体何??」と思ってた。
上原氏のコラムによると、「フンデーは『皇帝』と書く」んだそうで、
中国語でいう皇帝=ファンデーのこと。
「皇帝のように大事にして甘やかす」ということなのだそうだ。
これには「なるほどー」「へえーー」を連呼したくなった。

「ありがとうございます」という意味の沖縄の古い言葉
「ニヘーデービル」も、沖縄の人に聞いてみても由来がよくわからない
不思議な言葉だった。
「デービル」は「で侍る(はべる)」という、日本の古語と通じる丁寧語だが、
「ニヘー」は何なのだろう?
「二拝」という説もあって、丁寧にお辞儀する、ということ、と聞いたこともあった。
上原氏のコラムによれば「ニヘー」はヤマト古語の「にへ」、
現代の言葉で言うと「贄(にえ)」で「神様への供え物」の意味なんだそう。
(「生け贄」なんて言葉もありますね。)
「ニヘーデービル」は「神様への贈り物でございます」ということで
「もったいないことです」という意味が込められているというのだ。
なんと奥ゆかしくて奥が深い言葉なんだろう……。

中国語由来の言葉や、日本の古語が交じり合う
「うちなーぐち」は、面白くて美しい響きの言葉がたくさんある。
木曜日の朝刊を楽しみにしつつ、
私も、自分なりの「うちなー口発見」をしていきたいなあ、
と思うのだ。


  

Posted by ながみねようこ at 16:19Comments(2)TrackBack(1)うちなーぐち

2006年01月29日

正月でーびる

今日は旧正月です。
これから親戚の集まりもあるのででかけてきます。
沖縄は旧正月を祝うところも多いです。
一昨日、市場に行ったら鏡餅が売られていて、
「ん? なんで今頃?」と思ってたんですが、
旧正月にヒヌカン(台所の神様)などに捧げるためなんですね。

ということで、沖縄の正月のごあいさつ。
「いい正月(しょうぐゎち)でーびる。
去年(くづ)や いっぺーお世話(しわ)にないびたん
にふぇーでーびる。
今年(くとぅし)ん、ゆたしくうにげーしゃびら。」
(あけましておめでとうございます。
去年は大変お世話になり、ありがとうございました。
今年もよろしくお願い申し上げます。)  

Posted by ながみねようこ at 12:26Comments(1)TrackBack(1)うちなーぐち

2005年11月16日

「ないちゃー」と「やまとんちゅ」

昨日コメントで内間兄々(にぃにぃ)に訊かれた
「ないちゃー」と「やまとんちゅ」の違い、ですが。
これは、両方とも「沖縄人ではない人、本土の人」を指す言葉です。
漢字を当てはめると「内地人」「大和人」ということ。

最近はほとんど同じように使われてますすが、
昔は「ないちゃー」という呼び方には、
ちょっと差別的な響きがあった、と聞いたことがありました。
でも、どういう使い分けをしていたのかはよくわからない……

と思っていたところ、沖縄作家の仲村清司氏が
昨日ちょうどカラカラにいらしていて、
いっしょに呑んでいたので訊いてみたところ、
「なるほどー」という事実が判明しました。

そもそも、「やまとんちゅ」というのは、
そのまま「大和人」、日本本土の人、という意味。
で、「ないちゃー」というのは、沖縄に住んでる大和の人、
という意味だったんだそうです。
つまり、沖縄の人たちが、沖縄以外から移住してきた人を
「あれは〈ないちゃー〉だからねぇ」という風に言ってたらしいです。

あれですね、もしかすると、日本で海外の人を普通に指すとき
「アメリカ人」とか「ドイツ人」とか、「外国人」って
言うのと同じ意味なのが「やまとんちゅ」。
で、日本に来た海外の人のことを「ガイジン」って
言うようなニュアンスなのが「ないちゃー」、だったんではないでしょうか。

ところが、本土から来る「ないちゃー」がどんどん増えてきて
呼び方もだんだん浸透してきて、
本人たちも「自分はないちゃーです」とか言うようになって、
「やまとんちゅ」と「ないちゃー」の区別がなくなってきた、
ということのようです。

今では「やまとんちゅ」と言うほうが、ちょっとカタいというか
「大和の人」っていう差別感(というか区別感)があって、
「ないちゃー」のほうが、親しみを込めて使われている、
という説もあります。

沖縄に住んでいて、沖縄に詳しかったり沖縄を好きな
県外出身者のことを「島ないちゃー」って言ったりしますが、
これは、もともと移住者を「ないちゃー」って言ってたことから考えると
意味がカブってるということになります。
でも、「島んちゅ」「島唄」「島酒」「島らっきょ」っていうくらい
「島」がアタマに付くものは、沖縄の名物だったり馴染みや愛着のあるものだったりするので、
「島ないちゃー」って呼称はすごくいい呼び名なんじゃないか、って気がします。

てなわけで、そんな「島ないちゃー」の大先輩、仲村清司氏の新刊が出てます。



双葉社から発行の『沖縄チャンプラ亭』。
移住9年分をまとめた、読み応え十分、
でもパラパラ気楽にも読める面白いエッセイ集です。
沖縄に関するいろんな発見が詰まってますよ。  

Posted by ながみねようこ at 19:20Comments(4)TrackBack(0)うちなーぐち

2005年11月06日

ニービチパーティー!

今日は宜保聡さん賀川理英さんのニービチ(=結婚)パーティーです。
若手紅型(沖縄の伝統的な染色技法)作家の2人。
ライブハウスで行われたパーティは、バンド演奏も盛りだくさんで、
とっても楽しくて素敵なパーティでした。
ほんとにめでたいめでたい。

ところで、うちなーぐちでは結婚のことを「ニービチ」って言うんですね。
「ニービチパーティ」って、案内のハガキをもらったときは
「ニービチ? 新しいビーチパーティ?」とか言って
連れ合いに阿呆扱いされましたが。

で、じゃあなんで結婚のことをニービチというのか?
これは「根引き」という言葉が語源らしいですね。
由来はいくつかの説もあるようですが、
「結婚をためらって木にしがみついた(あるいは登った)女性を
どーしても妻にしたいと思った男が、木の根っこごと引っこ抜いた」
って話らしいです。
根っこごとって……そんな無茶な。
それじゃ人身強奪だろ。
と思うんですが、そういう言葉が古くから「結婚」の意味で根付いてるっていうのは
面白いなーと思いました。

ちなみに、沖縄の言葉は
母音の「え」が「い」に、「お」が「う」に変化します。
あと、「き」が「ち」になるんですね。

だから、
根引き(ねびき)→にびち→にーびち になる。

で、
沖縄(おきなわ)→うちなわ→うちなー なんですね。

たとえば、美しいということをあらわす、「ちゅら」という言葉も、
もとは「清らかな」という意味で
清ら(きよら)→ちゆら→ちゅら というわけ。

この母音の変化の法則、
知ってる人はもう当然知ってることなんでしょうけど、
考えてみると、見事にどの沖縄言葉にも当てはまるんで面白いです。

これは語源は何? と思うような沖縄言葉(うちなーぐち)も
この法則から推理すると語源が想像できたりして
(単に想像なのでぜんぜん当たらない場合もありますが)。
「なるほどー」とか「おー、こういうことなの?」とか思って
一人でニヤニヤしてたりします(不気味?)。  

Posted by ながみねようこ at 20:22Comments(0)TrackBack(0)うちなーぐち

2005年10月02日

模合い中〜

毎月恒例、昼模合い。今日は中華。手前にあるのはフカヒレ! 旨い〜。写ってるのは、くみさん&てだちゃん。



※追加、うちなーぐち講座=「模合い(もあい)」とは!?

沖縄独特の飲み会、寄り合いの名称。
単なる飲み会ではなくて、参加者たちは定期的に日を決めて
月一などで集まり、飲み食いの会費とは別に、
一定金額の会費を出し合って、その全額を順番にとっていくという、
いわゆる、昔、地域ごとに「無尽講」とか「頼母子講」とか呼ばれていたようなシステム。
お金がからむので、単なる飲み会より出席率がいいとか。
信頼し合える人同士の、親睦の場ですね。
集めたお金を取らずに積み立てて、
友達同士の旅行の資金にしたりもするようです。


  

Posted by ながみねようこ at 12:53Comments(2)TrackBack(0)うちなーぐち

2005年09月21日

実践・うちなーぐち(沖縄言葉)講座 初級編1

「あがっ」「あがぁ」「あがー!」

対訳
「いてっ」「あいたー」「痛ーい!」

例えば、ハムなどを切っていて間違えて指を切ってしまった場合、
「あがっ」と言います(私は昨日やりました)。
自然にこの言葉が出てくるようになったら、あなたも立派な沖縄人。


指をケガするとキーボードが打ちにくいさーねー…。

ちなみに、
那覇の県庁近くには
「アガー整骨院」
というのがあります。

<「アガー!」となったらこちらへ>
という事らしいですが、直訳すると
「痛ーい整骨院」
…それはどうなのか、と。
何か治療に行ったら余計痛くなりそうな気がするのは
わたしだけでしょうか。  

Posted by ながみねようこ at 12:42Comments(0)TrackBack(0)うちなーぐち